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終戦から80年。平和は守るもの。

梅雨がどこかへぶっ飛ばされ、日本列島は真夏の暑さとなっています🌞今年の夏も昨年同様、危険な暑さとなりそうですね。

2025年は終戦から80年の節目の年です。戦争ご経験者の方がどんどん少なくなるなか、戦争の記憶が薄れていく恐怖を感じます。歴史は繰り返すといいますが、世界ではこうしている今も戦争が続き、多くの一般市民の方々が犠牲になっている現実があります。この現実をどこか遠い国の話と考えないでおきましょう。

日本で過去あった戦争を遠い昔のことだと思ってしまえば、ただの出来事で終わってしまいます。戦争を知らない我々は、過去の戦争を知り、風化させないよう次の世代へ繋いでいかないといけません。戦後100年、150年、を迎えるために・・・。

今年は戦後80年ということで、メディア等では多くの特集が組まれています。日本テレビnewszeroの「いまを、戦前にさせない」では、様々な戦争取材の動画(TVer)が見れます。ぜひ。

沖縄慰霊の日について知る・伝える

沖縄慰霊の日とは、沖縄県が制定している記念日で6月23日です。沖縄戦等の戦没者の霊を慰め、平和を祈る日として慰霊の日を制定しました。慰霊の日に合わせて、糸満市摩文仁の平和祈念公園にて「戦後80年沖縄全戦没者追悼式」が行われます。

慰霊の日が制定されたのは、1961年で沖縄戦終結から16年目でした。沖縄戦における日本軍の組織的戦闘が終結した日、すなわち、第32軍の司令官 牛島満 中将(のち大将)と長勇 参謀長(のち中将)が自決した日とされる6月23日を慰霊の日と定めたのです。

制定された当初は、自決した日は6月22日と考えられていたため、慰霊の日は6月22日でした。しかし、調査を進めると、6月22日は自害する日(予定)として墓標にも書き入れていたそうですが、当時の敵軍の状況から果たすことができず、翌日の6月23日午前4時半頃に決行したという記録がたくさんあったことから、6月23日に改められたのだそうです。

沖縄は、終戦初期から米軍に島別に分割統治され、昭和27年(1952年)から昭和47年(1972年)まで「琉球政府」として統一し、日本から独立していた歴史があります。慰霊の日は琉球政府時代に制定されたため、日本復帰後の1974年、沖縄県が「『慰霊の日』を定める条例」を交付し現在に至っています。戦没者の追悼と平和を祈る日として県民に深く浸透しています。(参考:沖縄県公文書館 沖縄戦と慰霊の日 琉球政府の時代とは

慰霊の日に沖縄全戦没者追悼式が行われる平和祈念公園には、平和の礎(いしじ)があります。

写真:平和の礎

沖縄県ホームページ 平和の礎より

平和の礎は、世界の恒久平和を願い、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦等で亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑です。県内出身者の方であれば、名前がわからない場合でも、「○○の長女」「○○の子」と刻まれています。沖縄戦で戸籍簿が全て消失したことが大きな原因で、名前がわからない方がいますが、その方が確かに生きていた証となるとの考えから刻まれているのです。

学生の頃訪れたことがありますが、眩しく照りつける太陽と綺麗な青い海と反対に、膨大な数の名前が刻まれた碑がある場所は静かな祈りに包まれていて、涙が出そうになったことを覚えています。

シーサーのイラスト(2体)

戦争・平和について考える日

平和について考える日はいくつもあります。一部をご紹介します。

  • 国際平和デー
    国際連合で定められた記念日であり、毎年9月21日とされています。非暴力と世界の停戦の日として、敵対行為の停止を世界の国々と人々に呼び掛けることを目的としています。最初の国際平和デーを迎えたのは、昭和57年(1982年)でした。平成28年(2016年)からは、国連事務総長により日本の平和の鐘が鳴らされ、平和行動の呼びかけがなされています。国際平和デーに鳴らされる日本の平和の鐘とは、当時国連加盟が許されなかった日本から、ニューヨークの国連本部に寄贈されたものだそうです。全く知りませんでした!

ウィキペディア 日本の平和の鐘より

  • 東京都平和の日
    3月10日は東京都平和の日です。昭和20年(1945年)、3月10日未明の東京大空襲で犠牲になられた方々の追悼と、平和の意識の高揚を図る日として、東京都平和の日記念式典及び東京空襲資料展が実施されます。
  • 原爆忌(げんばくき)
    昭和20年(1945年)に原子爆弾が投下された慰霊の日のことで、8月6日は広島原爆忌(広島原爆の日)、8月9日は長崎原爆忌(長崎原爆の日)です。
  • 終戦の日
    8月15日は戦没者を追悼し平和を祈念する日として、日本政府が全国戦没者追悼式を行います。
    昭和20年(1945年)8月15日、正午からラジオで放送された玉音放送により、日本の降伏が国民に公表された日なので、日本では8月15日が終戦の日としていますが、アメリカなどの国では、日本が降伏文書に調印した1945年9月2日に戦争が終結したと認識されているようです。実際の玉音放送がウィキペディアやYouTubeで聴けます。
  • 沖縄市民平和の日
    沖縄の慰霊の日とは別に、9月7日は沖縄市民平和の日です。昭和20年(1945年)9月7日、現在の嘉手納基地で降伏調印が行われ、正式に降伏となり、名実ともに沖縄戦が終わった日ということで、沖縄市が制定しました。市独自の「市民平和の日」を条例で制定したのは、全国で初めてだったそうです。

このブログのタイトルに書いた「平和は守るもの。」は、今回ブログを作成して心から思ったことです。平和は祈る、願うだけでは到底維持できないと思います。誰しもが平和への願いはあるものとして、平和を繋いでいくためには努力が必要です。先の大戦で犠牲となられた全ての方々と、平和を訴え続けてきた人々のおかげで今日まで平和が繋がれてきました。平和を守っていくため、風化させない気持ちが何より大切だと気付きました!2025年6月19日。

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