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ケガの保険 任意労災保険とは?保険入門その⑥

前回は国が扱う政府労災保険のお話をしましたので、今回は各保険会社が扱う任意労災保険(上乗せ労災保険)についてお話したいと思います!

任意労災保険とは?

任意労災保険は民間の各保険会社が扱う労災保険のことです。政府労災保険に上乗せして給付が受けられるタイプの「上乗せ労災」と、労災認定に関係なくケガをした時に給付が受けられるものがあります。政府労災から受け取る給付は必要最低限のものなので、収入減などに備えるために任意労災保険に加入します。任意労災保険には3種類あります。

  1. 記名タイプ
  2. 無記名タイプ
  3. 準記名タイプ

任意労災保険 記名タイプ

記名式タイプは、保険の対象となる人の名前を名簿に一人一人登録しておくという方式です。そのため、作業員が入れ替わるたびに名簿を書き換えなければなりません。作業員が入れ替わっているのに書き換え作業を忘れてしまうと、保険の対象とならない従業員ということになるので、せっかく任意労災に加入していてもいざという時に保険金が支払われないということになってしまいます。記名式タイプは、少人数の固定の人のみを手当てしておくという場合に向いています。例えば、ご夫婦のみで商売をされている場合などです。

任意労災保険 無記名タイプ

無記名式タイプは、名前を登録する必要がなく、過去の売上高などをもとに保険料を算出するものです。人が増えた、減ったからといっていちいち登録や削除などをする必要はなく、人数関係なく補償できるタイプです。「作業現場で働くメンバーが日によって変わる」という場合には、無記名タイプを選びます。人の出入りが多い建設業向けといえます。

任意労災保険 準記名タイプ

準記名タイプは、売上高のエビデンスが取得できない、売上高が非常に高いが少人数というところに向いたタイプです。例えば、作業員5人以上で、売上高が5億の会社だとします。普通に無記名タイプで加入すると、当然売上高と仕事内容で保険料が算出されるので、かなり高額の保険料になりますが、準記名タイプに入ると保険料は抑えられます。また、諸事情により決算書が存在しない場合など、準記名タイプであれば売上高のエビデンス無しで加入できます。準記名タイプは毎月の登録者数を報告することで保険料を算出するので、変更があった場合は報告が必要となります。比較的少人数の10名未満の会社で、人の入れ替わりの多いところに向いたタイプといえます。ただし、保険会社によっては準記名タイプでも売上高で算出するところもありますのでご確認ください。

福利厚生の充実

任意労災保険は、労働者の福利厚生の充実のために加入するものです。政府労災では労災認定まで時間がかかり、会社の対応が遅れがちになる場合があります。任意労災保険は保険会社とのやり取りなので、保険会社と相談しながら対応ができます。

任意労災保険に加入する際は、貴社の実情に合わせて最も有利な契約方法を選ぶことが大切です。保険会社や保険代理店に相談する際は、請け負っている業務の内容や、人員をどのように配置しているのか、貴社の現状を正確に伝えましょう!

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