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巨大地震の続発確率が発表されました

新年あけましておめでとうございます。今年も情報提供ブログを更新してまいります!どうぞよろしくお願いします!

巨大地震 続発確率最大で96%

東北大学、東京大学、京都大学の研究チームが10日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツにある発表をしました。

南海トラフの東西どちらかでマグニチュード以上の巨大地震が発生した後、3年以内にもう片方でも巨大地震が続発する確率が4.3~96%だということです。世界の過去約110年の地震統計から、より短期間での続発確率を計算すると、1ヶ月以内で2.6~85%で、1週間以内では2.1~77%とのこと。

続発確率が4%~96%ときいてものすごく幅があるなと感じますが、幅が広いのは、1361年以降の続発例を6回中2回とみる見方と、4回とみる見方があるためだといいます。確実な続発例として、1854年に約32時間の間隔で起こった安政の東海、南海地震と、1944年と1946年に約2年の間隔で起こった昭和の東南海、南海地震の2つがあげられていました。

地震のイラスト「揺れる街」

今回発表されたのは近い将来起こるといわれている南海トラフ巨大地震の後、さらに巨大な地震が続発する確率でした。

地震予知について

たまにTwitterなどで、「〇月〇日ある地方で大きな地震がある」というような地震予知の情報が拡散されるのを見ます。地震予知はできるのでしょうか?気象庁のホームページに以下のようにあります。

地震を予知するということは、地震の起こる時、場所、大きさの三つの要素を精度よく限定して予測することです。例えば「(時)一年以内に、(場所)日本の内陸部で、(大きさ)マグニチュード5の地震が起こる」というようなあいまいな予測や、毎日起きているマグニチュード4程度以下の小さな地震を予測するような場合はたいてい当たりますが、それに情報としての価値はあまりないと考えます。少なくとも「(時)一週間以内に、(場所)東京直下で、(大きさ)マグニチュード6~7の地震が発生する」というように限定されている必要がありますが、現在の科学的知見からは、そのような確度の高い地震の予測は難しいと考えられています。

 以上により、一般に、日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます。お聞きになった情報で心配される必要はありませんが、日本は地震国であり、地震が起こらない場所はないと言っても過言ではありません。日ごろから地震に対する備えをお願いいたします。

引用 気象庁ホームページ 地震予知について

自然現象である地震の予知はほぼ困難ということです。地震予知のような情報を目にした際は、防災意識を高めるための情報として心にとどめるようにするといいと思います。

南海トラフ地震の発生予測について

地震の予知は難しいといわれていますが、近い将来起こると言われている南海トラフ地震の発生予測はどのようにされているのでしょうか。

南海トラフ地震はおおむね100年~150年の間隔で繰り返し発生していることが分かっていますが、その発生間隔にはバラつきがあり、震源域の広がり方には多様性があることが知られています。気象庁ホームページによりますと、

南海トラフ沿いの大規模地震の想定震源域の周辺では、平時からプレート境界面で「ゆっくりすべり」という現象が観測されています。この現象はプレート境界の固着状況の変化を知る手がかりとなる現象と考えられています。この「ゆっくりすべり」が通常とは異なる場所や発生様式(変化速度が大きいなど)で起きている場合には、定性的には南海トラフ地震発生の可能性が平常時に比べて相対的に高まっているとの評価が可能と考えられています。

また、南海トラフ沿いで過去に発生した大規模地震については以下のようにあります。

南海トラフ沿いで発生した大規模地震の直近の2事例では、東側の領域で大規模地震(1854年の安政東海地震、1944年の昭和東南海地震)が発生した後、それぞれ32時間後、2年後に残る西側の領域で大規模地震(1854年の安政南海地震、1946年の昭和南海地震)が続けて発生しています。そのため、今後南海トラフ沿いで大規模地震が発生した場合、残りの領域での地震発生の可能性が平常時に比べて相対的に高まっているとの評価が可能と考えられています。

特に切迫性が高いとされている南海トラフ地震の1つは東海地震だといわれています。(気象庁 東海地震について

巨大地震が発生した場合、気象庁は続発に備えて「巨大地震警戒」の臨時情報を発表することにしています。また続発に備えて、津波が想定される沿岸地域の住民は1週間程度、事前避難が求められるということです。

地震はいつ発生するか分かりません。ただ、研究が進んだことで巨大地震の後にさらなる巨大地震が続発するということが分かっています。明日くるかもしれない巨大地震に今できる備えを洗い出し、家族と共有し、生き抜くための方法を考えておきましょう。

防災グッズを確認する家族のイラスト

参考
時事通信社 巨大地震続発確率、最大96% 南海トラフで3年以内 東北大など
気象庁 地震予知について

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