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コロナ後遺症と感染対策まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、日本国内では18日までの全国重症者の数が1,001人となり、医療現場のひっ迫が大きな問題となっています。重症者の入院によって、新たな入院患者に優先順位が付けられる入院調整が行われている現場が多くあります。「入院しないといけない人がすぐ入院できない」という状況で、優先度は低いと判断しても容体急変によって救急搬送が必要なこともあるなど、かつてない緊張感の中で医療従事者の方々はお仕事をされています。

いつどこで誰が感染してもおかしくない状況が続いている中、感染拡大を少しでも抑えるため、一人一人の感染対策の徹底が求められています!

コロナの厄介な点を改めて知ろう

「インフルエンザより怖くない」「コロナはただの風邪」という言葉をたまに耳にすることがありますが、コロナの症状などをまとめると厄介なウイルスであることがわかります。

新型コロナウイルスの特徴

  • 潜伏期間が長い
  • 発症日前後に最もウイルスが排出される
  • 感染しても無症状のことが多く、気付かずにウイルスを広げる
  • インフルエンザウイルスなどより生存期間が長い
    (紙幣やガラスの表面で2~3日間、プラスチックやステンレススチールの表面では最長6日間生存することがわかっています。)
  • 急激に悪化することがある
  • 確定した治療法がない(21年1月現在)

症状は無症状、軽症、中等症、重症と人それぞれですが、高齢者や糖尿病・高血圧・慢性腎臓病などの基礎疾患がある人や、肥満・喫煙歴のある人・妊婦の人は重症化しやすく、感染リスクが高いと言われています。重症化した人は、集中治療室での治療や人工呼吸器が必要となり、その多くは死に至っています。発症からわずか数週間で急激に悪化し亡くなるのがコロナの特徴です。

感染者の20%の人が呼吸困難などで肺炎症状が悪化し、80%の人は無症状か風邪症状で治ります。多くの人が重症化せずに治るため「インフルエンザよりも大したことない」と言う人もいますが、感染力の強さや感染源になる可能性が高い、確定した治療法が今のところまだないことなど、季節性のインフルエンザ以上に厄介だと認識しておきましょう。

また、イギリスで拡大している変異した新型コロナウイルスが日本で市中感染している可能性があるという報道もされました。変異ウイルスは従来のウイルスよりも感染スピードが速いとされ、変異ウイルスによって第3波が長期化するのではないかと懸念されています。

英国変異種、国内で市中感染か 滞在歴なしの3人感染(日本経済新聞2021年1月18日)

コロナの後遺症とは?

コロナ治癒した後でも人によって様々な症状が続くことがわかっています。イタリアの研究によると、コロナ回復後の約3割に後遺症を残す可能性があると発表され、コロナの脅威が改めて証明されました。コロナ後遺症は高齢者だけでなく、10代20代の若年層の方も多く悩まされているといいます。

東京・渋谷区にある診療所では、2020年3月以降、コロナ後遺症とされる症状に悩まされる人の診療を行っていて、患者は500人以上にもなるそうです。後遺症とされる症状は以下の通りです。

  1. 倦怠感(97%)
  2. 気分の落ち込み(86%)
  3. 思考力の低下(83%)
  4. 頭痛(77%)
  5. 体の痛み(77%)
  6. 息苦しさ(73%)
  7. 動悸(71%)
  8. 不眠(71%)
  9. 食欲不振(63%)
  10. 脱毛(52%)
  11. 嗅覚障害(35%)
  12. 味覚障害(27%)

「息切れが激しくなった」「疲れやすい」「咳がまだ続く」「毛が薄くなってきた」「食欲が戻らない」など・・・人によって様々な後遺症が残っています。後遺症とされる症状を訴える人の多くは、コロナに感染し“軽症”だとされ、宿泊療養をした人だといいます。自分は軽症だと思ってコロナ療養をし、コロナ完治後に後遺症の症状に悩まされている人が多くいるということです。

後遺症が残ることで、身体的・精神的な苦痛が長く続くことになります。コロナ療養後の後遺症についても、しっかりと治療することが大切です。コロナ後遺症についてはこれから本格的な研究がされていく分野のため、後遺症とされる症状は様々なケースが報告されています。この症状は当てはまらないと決めつけずに医師に相談しましょう。

コロナが治ったのに息苦しさや倦怠感などの不調が続く場合は必ず診療所へ行き、1日も早く不自由なく日常生活が送れるように治療しましょう。(※診療所に行く前に後遺症を診てくれるかどうか確認する必要があります。)

コロナ感染対策まとめ

まずはコロナに感染しないように対策をすることが1番重要です!

①手洗い・アルコール消毒
感染対策として手を衛生的に保つことが効果的です。手洗いは洗浄のため、アルコールは消毒のために必ずセットで行うようにしましょう!

②人混みに行かない
コロナの特徴でもお伝えしたように、コロナは発症日前後に最もウイルスが排出されるウイルスです。また無症状のケースが多いため、感染者と知らないうちに接種してしまいます。充分な換気がされておらず人が密集しているような場所へは行かないことが大切です。

③外出時のマスク着用
外出時はもちろん、人と会う時は飛沫防止のためにマスクを着用しましょう。マスクをせずに咳やくしゃみをした場合、ウイルスが2~3メートル飛ぶことがわかっています。マスクをせずに咳やくしゃみをするときはハンカチなどで抑えるなど、「咳エチケット」を徹底しましょう。

厚生労働省ホームページ咳エチケットページより

④着ていたものは玄関に置いておく
外から帰ってきたらまず手洗いと消毒をし、カバンやスマホなど洗濯できないものはアルコール消毒をするようにしましょう。着ていたコートなどにはウイルスが付着しています。外で着るものは玄関に置いて、部屋の中にウイルスを持ち込まないようにしましょう。

家や職場などで手洗い・消毒・換気の徹底をすることで、感染リスクを下げることができます。手洗い・消毒・換気はコロナ流行によって言われるようになりましたが、咳エチケットは社会人としてのマナーです!日頃から感染対策を当たり前に行いましょう!

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