人の初め、性はもと善なり
最近“性善説”という言葉をよく目にします。ニュース等で取り上げられているお店の利用客による迷惑行為から、性善説のうえで成り立っているシステムが崩壊してきている!という記事をみました。
日本には「悪いことをする人はいないだろう」ということが前提で存在しているものが多くあります。例えば野菜などの無人販売所。お客さん側は商品の品質を信頼して買い、お店側はお客さんの良心を信頼して売るというもの。お互いの信頼関係がないと成り立ちません。お店側は良いものをできるだけ安く売っているのに、無人だからといって万引きする人がいます。先日も餃子の無人販売店で万引き被害があったというニュースをみたばかりです。
最近コンビニでも活用されている「セルフレジ」も性善説に基づいていると思います。防犯カメラやセンサーなどがあるので、不正はできない仕組みになっていますが、根本にあるのは性善説でしょう。その仕組みが今、限界にきているというのです。仕組みを見直すとなると、これまで不要だった人件費がいるようになったり、新たに導入する費用がかかったりとお店側も負担ですし、利用する側も不便になることが予想されます。
現在、スシローではレーンでのお寿司の提供を止めていて、全てタッチパネルから注文するようになっています。また、お箸は個別包装の割り箸になり、レーンで回っていたガリも注文する形になっているようです。このまま注文品以外のお寿司が回らないことが当たり前になってしまうのでしょうか・・・。
人の初め、性はもと善なり
人は誰もが生まれつき“善人”である、という説。戦国時代の中国の儒者である孟子(もうし)が唱えた性善説です。生まれつき人は善人であるが、成長する過程で一部の人が悪人になるという説です。その逆の“性悪説”というものも、同じ中国の思想家荀子(じゅんし)が唱えています。これは性善説に反対して主張した説だといいます。どちらが正しいと信じるのかは人それぞれですが、日本のビジネスは性善説を基に成り立っているものが多いので、悪い人はそういない!どんな人も元はいい人だ!と信じたいですし、自分自身も行動を振り返らねばと改めて思います。
日本人のマナーの良さに海外の人が驚くということをよく聞きますよね。日本人としてそれは嬉しく誇りに思います。最近はマナーやモラルが低下しているのでは?と思うことが増えましたが、多くの日本人は優しく礼儀正しいと思っています!
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