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国内初、コロナ軽症者向け治療薬

7月19日夜、中外製薬が承認申請をした新型コロナウイルスの治療薬が厚生労働省に承認されました。この治療薬は2つの薬を同時に投与することから「抗体カクテル療法」と呼ばれ、コロナの軽症の患者に使用できる薬です。国内で初めての軽症者向けの治療薬となります。

2種類の治療薬が承認

今回承認されたのは、先月末に中外製薬がコロナの治療薬として承認申請していた「カシリビマブ」と「イムデビマブ」です。この2種類の薬を同時に投与することで、2種類の抗体が作用して、ウイルスの働きを抑えるというものです。これは「抗体カクテル療法」という治療法で、昨年11月にアメリカのFDA(食品医薬品局)から緊急使用の許可を受けています。

もし1種類の薬が変異株などで効かないことになっても、もう1種類の薬で抗体に作用するというものです。

この薬は、アメリカのトランプ前大統領がコロナ感染で入院したときにも使用され、注目を集めていました。中外製薬によると、海外で行われた治験では、入院や死亡のリスクをおよそ70%減らすことが確認されたということです。19日、厚生労働省の専門家部会で有効性や安全性が認められるとして、承認することが了承されました。

これで、「レムデシビル」「デキサメタゾン」「バリシチニブ」に続いて4例目の治療薬となりました。これまでの治療薬は重症者向けのものだったため、今回承認されたもので国内初の軽症者向けの治療薬ができたということになります。

治療薬投与の対象

対象となるのは軽症から中等症の患者のうち、65歳以上の高齢者や、基礎疾患などの重症化リスクがある人です。供給量が限られていることから、入院中の患者だけに使用されます。また、点滴投与となります。

軽症~中等症のうちにこの治療薬で早期治療をすることで、重症化を防ぐことが期待されています。

20日から医療機関に配送を開始し、重症化のリスクがある入院患者を対象に投与されます。

軽症患者向けの治療薬が国内で承認されたことで、少し安心だと思われる方も多いと思います。コロナに効く治療薬、治療法がさらに開発されて、日本で承認される日が1日も早く来てほしいです。

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