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全国で倒産件数が増加

近畿2府4県の10月倒産件数

帝国データバンクによりますと、10月の近畿2府4県の倒産件数が186件で、13ヶ月連続で前年の同じ月より増加したということです。
人手不足などで経営状況が悪化している中小企業ですが、小規模事業者が事業を断念せざるを得ない現状に、厳しさを実感します。

8カンテレ Yahoo!ニュース 今後しばらく倒産件数”増加”トレンド」と専門家 近畿の10月企業倒産186件 ”サービス業”が最多より

今年1月から10月までの倒産件数は、1693件とすでに去年1年間の倒産件数(1578件)を上回っているようです。

全国の10月倒産件数からみえる不況

帝国データバンク調べの全国の倒産件数をみると、倒産件数・負債ともに今年2番目の高い水準です。
ただ、年間の倒産件数についてはコロナ禍前の水準に近づいています。

帝国データバンク 倒産集計 2023年10月報より

 

帝国データバンク 倒産集計 2023年10月報より

業種別にみてみると、全7業種で前年の同月を上回っています。
最も倒産件数が多かったのはサービス業で(前年同月139件→187件)で、その次が小売業(前年同月131件→165件)でした。
建設業(前年同月97件→162件)は、10月としては9年ぶりに160件を超え、今年最多を記録し、全体の件数を押し上げています。

規模別でみると負債50億円以上の倒産が13件発生し、大型倒産の増加が目立っています。

事業の経歴別にみると、30年以上が248件(前年同月202件)で最も多くなっていて、全体の31.4%を占めています。このうち、老舗企業(業歴100年以上)の倒産は11件(前年同月7件)発生し、3カ月連続で前年同月を上回っていることがわかります。

2023年の倒産集計の詳細については帝国データバンクの倒産集計一覧からご確認ください。

小規模事業者の事業断念

8カンテレ Yahoo!ニュース「今後しばらく倒産件数”増加”トレンド」と専門家 近畿の10月企業倒産186件 ”サービス業”が最多 より以下引用します。

大阪市港区にある地域密着型のスーパーは、約1カ月前に倒産しました。
【帝国データバンク大阪支社情報部 藤坂亘さん】
「もともと固定客が高齢化してきたことと、近隣に大型の大手ショッピングセンターが進出してきたことで売上が落ち込んでいました。コロナウイルスが収束したあとも、物価高による仕入れ価格の高騰、また電気料金の高騰などもあって資金繰りに窮することになった形です」

10月の倒産件数、サービス業が最多であったことから、上記のような状況に置かれているスーパー等が多く存在していて、非常に苦しい思いの中決断をくだしている事業主の方が多くいらっしゃることに胸が痛む思いです。

同じく8カンテレ Yahoo!ニュースより以下に引用します。

【帝国データバンク大阪支社情報部 藤坂亘さん】
「今後もしばらくは倒産件数が増えていくというトレンドは変わらないかなと思っています。(業績が戻っていない)企業が融資の借り換えだったりとか、行政の支援を受けながら少しずつ業績を戻していって、これからも事業を続けていけるような体制に戻していけるかが、ひとつ大きな焦点になるんじゃないかと思っています」

物価高と円安により厳しい状況が続いていますが、私たちもお客様に対してお手伝いできることは精一杯させていただきたいという思いです!

最後に、ドイツの教育哲学者であるオットー・ボルノウの名言で「過去には感謝を、現在には信頼を、未来には希望を」という言葉があります。
現在に信頼をというのは、身の回りのすべてのことに信頼をおくことで、心が豊かになり安定するという意味があると思われます。
大変な時にこそ心を安定させ、前を向いて進んでいきたいものです!

 

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