ガソリン小売価格上昇に歯止めを
11月10日、日本エネルギー経済研究所石油情報センターは最新版のガソリン価格を公表しました。これは全国のガソリンスタンドのレギュラーガソリンの現金小売価格を示したもので、11月8日時点では169円でした。
世界的な経済活動の再開に伴い、国際的に原油価格が高止まりしており、日本では10週連続で値上がりし、169円まで上昇しています。170円を超えるとおよそ13年ぶりの高値となります。
原油価格の高騰が続く中、萩生田経済産業大臣は、レギュラーガソリンの平均価格が一定の価格を超えた場合、石油元売り会社に対して補助金を出し、ガソリンや灯油などの小売価格の上昇を抑える緊急の対策を今月19日に決定する方針を明らかにしました。
この対策は12月下旬から来年3月までで、ガソリンの平均価格が170円を超えた場合、石油元売り会社に1リットル当たり最大5円分の資金を補助するという仕組みを検討しているとのことです。
この対策によって、原油の仕入れ価格が上昇した場合でも、石油元売り会社が卸価格に転嫁するのを抑え、ガソリンをはじめとする、軽油や灯油などの小売価格の上昇に歯止めをかけるねらいです。
この新たな経済対策で原油高の直撃を受ける家計の負担を軽減できるかが課題です。
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