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10年に一度の大寒波

日本各地で大雪被害が

日本列島に10年に一度の大寒波が押し寄せ、24日夜から25日にかけて大阪でも雪が降り、ところどころで積もっていました。大阪でもたまに雪がチラつくことはありましたが、積もったのは何年ぶりだろうという感じです。

雪で立ち往生した車のイラスト(男性)

大寒波の影響で各地で暴風雪が吹き荒れ、JR京都線や琵琶湖線の複数の地点で、線路のポイントの切り替えができなくなり運転見合わせとなり、15本の列車が立ち往生。一時およそ7000人が閉じ込められたということです。新名神高速道路では25日車の立ち往生が発生しました。丸1日たった26日の朝には解消し、除雪作業にとりかかっているということです。26日夕方には通行止めが解除される見通しです。

今回の大雪被害で、大分県で死者1名、新潟県で災害関連調査中の死者2名が確認、岡山県で死者2名が確認されたいうことです。除雪作業中の事故だったとみられています。

列車の立ち往生

NHKニュースより

今回のJR西日本の列車の立ち往生ですが、原因として線路のポイントの雪を溶かす装置を作動させなかったことで、ポイントに雪が挟まり切り替えができなかったことがあげられていました。最大で10時間近くも車内に閉じ込められたということです。体調不良者も相次いだということで、なぜもう少し早い対応ができなかったのかと思います。JR西日本の会見で、夜間で雪がかなり降っていた状況で多くのお客様を降ろして歩いてもらうのにためらいがあったと話していました。安全を最優先にされた結果だと思いますが、居合わせた方は早い対応を求めていたのではないでしょうか。

もし今回のような長時間の列車閉じ込めに遭ったらどのようにいたらいいのでしょうか。乗客の方のお話によると、車内は酸欠に近い状況になったということで、想像しただけで恐ろしくなります。NHKニュースより以下抜粋します。

山崎純一医師
「例えば今回のように混雑し動けないような状況が長く続くと、人は“不快だ”と感じます。すると自律神経のうち、体をリラックスさせる副交感神経が緊張し、心身を活発にする交感神経の働きも抑えられてしまい、血圧が下がります」

「その結果、冷や汗をかいたり、おなかが痛いなどの症状が出ることがあります。ひどい場合は気を失って失神することがあります。神経調節性失神とよばれるものです」

循環器内科が専門の医師のお話によると、このような状況になると自律神経のバランスが崩れ、失神することがあるということです。座っている場合よりも立ちっぱなしの時により起こりやすいといい、対策として①立っている場合は座る②スペースがある場合には横になる③水分を十分にとるということが重要です。

失神の前に過呼吸状態になる可能性も高いため、息苦しさ、めまいや動悸がある、手足のしびれなどの症状がある場合は、難しいかもしれませんが「ゆっくりと呼吸する」ことを意識するようにしてください。意識的に呼吸を遅くする、呼吸を少し止めたりする、ことが大切です。もし周りで過呼吸の方がいたら、できるだけ安心させてゆっくり呼吸するように指示するようにしましょう。

遭わないに越したことはない列車閉じ込めですが、大雪や大雨、地震などの際にはもしかしたら巻き込まれるかもしれない、という考えをもっておきましょう。

参考 NHKニュース 電車の中に7時間、その時 “わたし”はどうなる

その他参考
読売新聞オンライン 大雪被害、3県で計5人死亡…除雪作業中の事故など
NHKニュース 大雪で列車立往生 乗客閉じ込め JR西日本 一連の対応検証へ
ytb JR西日本が謝罪 京都線で列車が立ち往生、最大10時間“閉じ込め”乗客16人が体調不良を訴える

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