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救急車の適切な利用法。有料化の自治体も!

救急車の出動件数が増加傾向にあり、救急車の利用に費用の徴収をおこなう取り組みが始まっている自治体があるそうです。

救急車を有料化する自治体

三重県松阪市では、救急車の出動件数が過去最多となり、救急医療がひっ迫している状況だったそうです。そこで、三重県松阪市では今年6月から「救急車で運ばれても入院に至らなかった場合は7,700円(選定療養費)を支払う」という取り組みが始まっています。

松阪市に掲載の選定療養費についてを以下に引用いたします。

三基幹病院の救急搬送における選定療養費の運用
松阪地区において、病院と地域の医院・診療所等の機能分担の推進と地域の救急医療を守るため、令和6年6月1日(土曜日)から救急車で搬送された際にも、三基幹病院(松阪中央総合病院、済生会松阪総合病院、松阪市民病院。以下「三病院」)において以下の対応を行っています。

松阪市 三基幹病院における選定療養費について

上記にある三病院に救急搬送され、入院に至らず軽症と医師に判断された方は、選定医療費7,700円支払う必要があるということです。選定医療費の支払いの対象外になるのは、入院に至った方、災害により被害にあった方、労働災害や交通事故にあった方などです。(詳細→松阪市 三基幹病院における選定療養費について

茨城県では、県内の大病院に救急車で搬送されても緊急性が認められなかった場合、病院が患者から7,700円徴収する運用を、今年12月から始めるそうです。

救急医療の危機的状況

総務省消防庁によると、救急車の出動件数が増加傾向にあり、高齢化が進むことで今後も増加することが見込まれています。

救急出動件数と救急搬送人員の推移を表したグラフです。平成20年から平成30年の期間を比較すると、救急出動件数は510万件から661万件と29.6%の増加。搬送人員は468万人から596万人と27.4%の増加を示しています。

総務省消防庁 救急車の適時・適切な利用(適正利用)より、救急出動件数と救急搬送人員の推移

救急車の出動件数が増えることで、救急車が現場に到着するまでに要する時間も伸びてきていて、一刻を争う事態の場合、救急隊の到着が遅れてしまい、助かる命が助からなくなってしまう恐れがあります。

実際、119番通報を受けてから救急車が現場に到着するまでの平均時間は、2002年の6.3分から、最新のおととし時点のデータで10.3分になっています。心臓の疾患が原因で心停止した際、救命処置をとらないまま10分を超えると生存が極めて難しくなるとされているため、今、救急医療をめぐる状況は危機的だといえます。

救急車を呼ぶか迷ったら#7119

急なケガや病気の時、救急車を呼ぶか判断に迷う場合、専門家に電話相談ができる窓口があります。

♯7119は住民を守るための必需システム

総務省消防庁より

※緊急だと思ったらためらわず#119に通報ください!

しかし、「こんな症状で救急車を呼んでいいのか分からない」と判断に迷う時、「近所の目が気になるから救急車を呼ぶのを控えよう」という方、緊急でない場合は#7119へお電話してみましょう。

利用方法は次の通りです。

救急安心センター事業(#7119)の利用方法です。#7119に電話をしてオペレーターや自動音声の応答につながったら、希望に応じて「救急電話相談」、もしくは「医療機関案内」を選択してください。「緊急電話相談」では医師・看護師・相談員が病気やケガの状況を把握して、緊急性についての判断を行います。緊急性が高い症状であれば迅速な救急出動要請を、緊急性が高くない症状であれば「医療機関案内」にて受診可能な医療機関をご案内する仕組みです。※現在治療中の病気の治療方針、医薬品の使用方法、介護、健康、育児、精神科等に関する相談は受けられません。※相談は無料ですが、通話料は利用者の負担になります。

総務省消防庁 救急車の適時・適切な利用(適正利用)より救急安心センター事業(#7119)の利用方法

#7119へダイヤルすると、救急安心センター事業の医師や看護師などに相談ができ、判断の手助けとなってもらえます。

#7119救急安心センター事業について、概要と利用方法を知っていただき、いざという時に役立てていただければと思います!

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