地震が起こる前にできること
12月8日23時15分ごろ、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生し、青森県八戸市で最大震度6強、おいらせ町と階上町で震度6弱を観測しました。
日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の想定震源域に影響を与える場所が震源だったということで、気象庁は初めて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を出しました。
日本海溝・千島海溝沿いでは、2011年に三陸沖でマグニチュード7.3の地震が発生した2日後にマグニチュード9.0の巨大な地震(東北地方太平洋沖地震・東日本大震災)が発生したことや、1963年にも択捉島南東沖でマグニチュード7.0の地震が発生した18時間後にマグニチュード8.5の地震が発生した事例があったことから、新たな大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まっているとして、後発地震注意情報を出していました。(後発地震注意情報は、16日午前0時で終了しました。)
ウェザーニュース 青森県東方沖で今年最大規模の地震 最大震度6強
今回の地震は青森でしたが、近い将来必ず起こるといわれている南海トラフ巨大地震はマグニチュード9クラスが想定されています。地震が起こってから悔やむより、起こる前にできることを今からしていきましょう!
避難場所、避難経路をご存じですか?
いざ地震が起こってから慌てないように、お住まいから近い避難所や、避難経路を確認しておきましょう。
国土交通省のハザードマップポータルサイト(重ねるハザードマップ)では、住所を入力するだけで「洪水」「土砂災害」「高潮」「津波」などの危険度が一目でわかるようになっています。入力された住所に対して、最悪の場合の被害想定や、取るべき行動についてコメントも出るので、大変わかりやすいと思います。
国土地理院の指定緊急避難場所・指定避難所データでは、住所を入力して地図上から指定緊急避難場所を確認できます。

地理院地図 大東市一部拡大
上記画像は「大東市 地震」の指定緊急避難場所を拡大したものです。緑の人マークのあるところが学校で、避難場所に指定されていることがわかります。
調べていただくとわかるのですが、地震の時と津波の時では指定緊急避難場所が違います。一度お住まいの住所を入力し、確認されてくださいね。(国土地理院 指定緊急避難場所)
ご家族同士の安否確認方法は決まっていますか?
先日の地震は夜遅くに発生しましたが、日中に発生した場合、家族が別々の場所にいることが多いと思います。災害が発生してもお互いの安否確認ができるように、日ごろから安否確認の方法や集合場所を決めておきましょう。
安否確認の方法は、通常であれば携帯電話やスマートフォンで簡単に連絡が取れると思いますが、災害時は電波状況が悪く繋がらないと思っておいたほうがいいでしょう。そんな時は、電話で安否などの伝言を録音することができる「災害用伝言ダイヤル」や、携帯電話等のインターネットサービスを利用する「災害用伝言板」を利用するように周知しておきましょう。
災害用伝言ダイヤルは、局番なしで「171」に電話をかけると伝言を録音ができ、自分の携帯番号を知っている家族などが伝言を再生できるものです。

日ごろから非常用の水や食料、日用品の備えもしておきましょう!
首相官邸 災害の「備え」チェックリスト
