長かった梅雨が明け、連日30℃以上の暑い日が続いています。全国で新型コロナウイルスの再拡大の傾向がみられ、暑さの中マスクをしないといけないという状況がこれからも続きそうです。コロナと熱中症の季節が同時に訪れるという、世界で誰も経験したことがないことが起こっています。例年よりも熱中症に注意が必要な状況ということで、ここではコロナ禍の熱中症対策についてご紹介いたします。

マスクは正しく使いましょう！

マスクの中は密閉されていて高温多湿です。吐く息は体温と同じ温度で、だいたい36℃だと言われています。そして湿度は100％です。暑い中マスクをすると、熱中症にかかりやすくなってしまいます。

人混みや室内でマスク着用をお願いされている場合以外で、人と十分に距離が取れているときは、マスクを外すようにしましょう。いらない時はこまめに外すことで、熱中症のリスクを減らすことができます。

マスクをつける意味は、「予防」というよりも「うつさない」ためです！新型コロナウイルスで感染力が最も高くなるのは、症状が出る数日前だと言われています。症状がなくても人にどんどん移すので、人との距離が近いときはマスクをする必要があるのです。

小さなお子様の場合は、コロナのリスクよりも熱中症のリスクのほうが心配なので、必ずしもマスクをつけないといけないということはありません。周りに人がいない、人との距離が十分取れている場合はこまめに外して、熱中症予防をしましょう！

多めに水分補給をしましょう！

とにかくこまめな水分補給を心掛けましょう！喉が渇いたと思ったときには、既に必要な水分が足りていない状態だといいます。暑い中での労働や運動などで汗を大量にかくと、体内の水分と一緒に塩分やミネラルも出てしまいます。ですので、塩分が含まれたスポーツドリンクを飲むのがいいとされています。

塩分入りタブレットで手軽に塩分を摂取することもできます。喉が渇く前に飲むことを心掛けて上手に水分補給をするようにしましょう！

とにかく無理をしない！

体調不良や睡眠不足は熱中症を引き起こしやすくなります。最近は夜でも25度を下回らない熱帯夜が続いています。寝苦しくてなかなか寝付けずに睡眠不足になってしまうことがあると思います。熱中症のリスクを高めることになるので、冷房を正しく使って7時間は睡眠をとるようにしましょう！

また、屋外での作業は無理しないことが大切です。労働環境や運動環境の指針として有効とされている「暑さ指数」によると、35℃以上は危険、31～35℃は厳重警戒となっています。

• 35℃以上・・・危険。外出はなるべく避け、運動は原則中止
• 31～35℃・・・厳重警戒。外出時は炎天下を避け、激しい運動は避ける

危険な暑さとなっているところでは無理をせず、屋内になるべくいるようにしましょう。

毎日厳しい暑さが続きますが、熱中症に気を付けながらコロナ対策も怠ることなく続けていきましょう！