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南海トラフ 大阪湾の津波到達時間は

皆様もご存知かと思いますが、南海トラフ地震は40年以内の発生率が90%と言われているいつ来てもおかしくない地震です。

南海トラフ巨大地震の被害想定

大阪管区気象台 南海トラフ地震特設ページより

南海トラフ地震とは、上の画像に示された南海トラフにて、約100年~150年の間隔で繰り返し発生する地震のことです。
前回南海トラフで発生した地震は、1946年昭和南海地震。今年で78年が経過し、次の南海トラフ地震の発生確率が高まっています。

科学的に想定されている最大クラスの南海トラフ地震は、“南海トラフ巨大地震”といわれ、想定されている最大マグニチュードは7、死者・行方不明者約32万人にのぼると予想されています。

阪神淡路大震災では、マグニチュード7.3、死者・行方不明者6437人(関連死含む)
東日本大震災では、マグニチュード9.0、死者・行方不明者2万2215人(関連死含む)でした。

南海トラフ巨大地震 大阪湾の津波想定

南海トラフ巨大地震が発生した場合、大阪湾や瀬戸内海へも津波がすぐに到達と気象庁から警報が出されます。これは東日本大震災などの教訓を踏まえたものだそうです。

2023年5月に大阪管区気象台がメディア向けに開いた勉強会で、以下のような発言があり注目されました。

「南海トラフで巨大地震が起きた場合には、大阪湾に津波が到達するまでの猶予時間を『10~20分程度』と発表する可能性があります」
引用:NHKニュース 大阪に津波が10分で来る?南海トラフ巨大地震の前に知っておいて欲しいこと

これまで大阪湾に面した大阪市や堺市などでは、津波が到達するまでの時間を120分前後と周知し、避難の呼びかけや検討をしていましたが、気象庁はわずか10分~20分程度で津波到達と発表する可能性があるとしています。

気象庁は沿岸部で「潮位の変化が始まる時」を津波の到達と考えて情報を出します。
大阪市などの自治体が周知しているのは、大阪府が平成25年に公表した津波の想定が根拠になっており、その中で津波の到達時間は沿岸部で「津波が1mの高さになる時」としています。津波は1メートルを超えると、巻き込まれた人の死亡率が100%にいたり、街中にも浸水が広がって大きな被害が出るおそれがあるため、1メートルを目安にしたということです。

このように対象の違いや避難を呼びかける目的の違いにより、津波到達時間の差が大きくなったと考えられます。

京都大学防災研究所の矢守教授は次のように話しています。

「10~20分は海中や海に近い場所にいる人に影響が出る津波について、120分は市中に大きな被害が出るような津波について、それぞれ焦点を当てているだけで、2つの矛盾する情報がある訳ではありません。ですから、これまでやってきた避難の準備も無駄にはなりません。2つの津波到達予想時刻の意味の違いを十分理解し、その時が来るまでに社会の常識にしておくことが絶対に必要です」
引用:NHKニュース 大阪に津波が10分で来る?南海トラフ巨大地震の前に知っておいて欲しいこと

気象庁が出す10分~20分の津波到達時間、自治体が出す120分の津波到達時間どちらも矛盾しているわけではなく、目線が違うだけで、どちらも十分に理解しておく必要がある情報だと感じました。

海に近いところでは約10分から20分で津波が到達する、海から離れた大阪市内では約120分経つと1メートルの津波が到達し大きな被害が出る、と理解し頭に入れておきましょう。

南海トラフ巨大地震 大東市の被害想定

我が大東市の南海トラフ巨大地震が起こった際の被害想定を確認してみました。以下に大東市の南海トラフ地震に今から備えよう!より貼り付けさせていただきます。

南海トラフ巨大地震では、大東市でも震度6弱の揺れが想定されています。上の表にもありますようにライフラインの水道は断水率100%とあります。日頃より水や飲料水をできるだけ多く備えておくようにしましょう。

今!家庭用備蓄品を確認してください!

家庭用備蓄品は最低で7日間必要だといわれています。
保存食の例としてはパン、缶詰、レトルト食品などです。飲料水は一人当たり1日3リットルが目安です。

簡易トイレは多めに、毛布やモバイルバッテリーも用意しておきましょう。

防災グッズを確認する家族のイラスト

各自治体のホームページなどで防災マップが掲載されていると思いますので、避難所の場所や避難経路も確認しておきましょう。
また、家族がバラバラの場所で被災する場合も考えられますので、集合場所や連絡方法なども共有しておきましょう。

被災した際に伝言を録音したり伝言を聞いたりできる「災害用伝言ダイヤル」の使い方は家族全員知っておきましょう。「171」をダイヤルした後に音声案内に従うだけです。ちなみに伝言を録音、聞く際には電話番号が必要なので、家族の電話番号は分かるようにしておきましょう。

ペットを飼われている方も多いと思います。小さな避難所ではペットと一緒に避難できない場合もあるので、各自治体ホームページから避難所の情報を事前に確認し、ペット用の非常持ち出しグッズも用意しましょう。

日頃からの備えについては、大東市総合防災マップが項目ごとにわかれていてわかりやすいのでぜひご参考にされてください。

今年1月1日石川県の能登半島地震が発生しましたが、国の地震調査委員会の「全国地震動予測地図」では、2020年から30年間の間に震度6弱以上の揺れが起きる確率は石川県の大部分で「0.1%~3%未満」とされていました。この予測が油断を生んだのでは?という記事もみました。

大阪府にも30年の発生確率が0.1%未満~3%以上の活断層は3つあるといわれています。大阪では6年前に大阪北部地震がありましたが、3つも活断層があるということで恐怖を覚えました・・・。

南海トラフだけでなく、発生確率がたとえ低くとも大地震はいつ起こるかわからないため、明日来るかもしれないと考え、備えられるうちに備えておきましょう!

 

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