天候が変わりやすい時期は気象病にご注意!

4月がスタートしました🌸長く寒かった冬を越え、ようやく春らしい気候になりましたね!桜も見頃を迎えています!
春は天候が変わりやすい
「春に3日の晴れなし」ということわざがあります。これは「春は晴れが3日間続かず、天気の変化が早い」という意味です。(NHKニュース 春に3日の晴れなし)
春は偏西風が日本の上空を流れる影響で、高気圧と低気圧が交互にやってきます。低気圧がやってくると雨に、高気圧がやってくると晴れになるように、天気が短い周期で変わります。この天候の変化によって、頭痛、めまい、だるくて起き上がれないなど、生活や仕事に支障が出ている方は「気象病」かもしれません。これらの症状を放置していると、それだけ自律神経に負担をかけることになるので要注意です。
気象病とは
天候の変化に伴って心身の不調が引き起こされるのは「気象病」と呼ばれています。正式な病名ではありませんが、近年気象病に悩まされている人が増えているんです。原因は完全に解明されているわけではないそうですが、気圧・気温・湿度の3つの変化に体がうまく適応できずに、自律神経のバランスが崩れることで引き起こされるのではないかと考えられています。
気象病よくある症状
気象病のよくある症状は以下の通りです。
- 頭痛
- 首、肩こり
- 耳鳴り
- 腰痛
- むくみ
- 気分の落ち込み
- 歯痛
- だるさ
- めまい
- 眠気
- 集中力の低下
台風が近づいたときに体調を崩す、雨が降る前などに何となく予測できるという方は、気象病の可能性が高いそうです。
天候の変化により、上のような症状で生活に支障が出ている方は、気象病かもしれません。天気・気圧・症状を記録すると、体の不調が気象によるものかどうか判断する手がかりになるので、気象病が疑われる方は記録し、医師にご相談ください。
元々持っていた不調が悪化している場合も
気象病は元々持っている何らかの不調がベースにあり、天候によりその不調が悪化していることも含まれます。
例えば、頭痛もちの人、低血圧の人などは天候の影響を受け症状が悪化しやすい傾向にあります。また、過去にケガをした箇所に痛みが現れる人もいます。女性は月経周期や更年期などによりホルモンバランスの変動が大きく、体調や気分の浮き沈みが大きくなりがちです。
デスクワークの人は、姿勢の悪さから体が凝り固まり、血流が悪くなったり、体が冷えてしまい、気象病の症状につながりやすいといいます。運動不足の人も、筋肉量の低下や血行不良などにより、天候の影響を受けやすいと考えられています。
気象病の治し方と予防
- 規則正しい食事をとる
1日3食、規則正しく食事をとるように心がけましょう。胃腸に負担をかけないように食べ過ぎ、早食いは避けましょう。 - 十分な睡眠をとる
天候が悪くなりそうだとわかっている場合は、いつもより早めに就寝しましょう。睡眠の質を下げないよう、寝る前の飲食、ブルーライトを浴びることは避けましょう。 - 適度な運動を継続する
ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど自分が長く続けられそうな運動を習慣化しましょう。 - 湯船にはいる
入浴の際はシャワーだけで済ませずに、ぬるめの湯船に入りましょう。自律神経の調整、睡眠の質向上、代謝アップ、リラックスなどの効果があります。 - 体を冷やさない
寒暖差のはげしい季節は着脱しやすい服装で調節しましょう。「首」がつく部分、首、手首、足首を冷やさないことが大切です。夏の冷房にも注意が必要です。 - ストレスをためない
心身の不調や疲れがたまっている人ほど気象病の症状が出やすいので、趣味などでリフレッシュする時間をもちましょう。
頭痛などの症状が続いている場合は、「耳」をひっぱったり指でつまんで回すマッサージをしましょう。
両耳を持ち水平に優しく引っ張り5秒キープ→耳を斜めに引っ張り5秒キープ→前回し5回、後ろ回し5回、大きく回す、このマッサージが効果的です。
首や肩の凝りをほぐすマッサージは、タオルを使って簡単にできます。
タオルを後頭部から耳の下あたりにかけ両端を持つ→顔を上に向けタオルを前に引っ張りながら、頭は後ろ方面に力を入れ30秒キープ→顔を下向きにし、タオルを前に引っ張りながら頭は後ろ方面に力を入れ30秒キープ、このマッサージで首回りの筋肉がストレッチされます。
4月は天候の変化が大きいだけでなく、環境の変化があった方もいると思います。元気に自分らしく生活ができるよう、まずは自分を大切に。🍀
参考:協会けんぽ大阪支部 健康経営応援マガジン シュット(2025年春号)
NHKニュース 「気象病」ってどんな症状?治し方や予防は?都内のクリニックに聞いてみた
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