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国民皆歯科検診?

政府は全ての国民に毎年の歯科検診を義務づける「国民皆歯科検診」の導入に向け、検討する方針をまとめました。政府が6月上旬にまとめる「骨太の方針」に明記されているとのことです。

現在、歯科検診は1歳半、3歳児、それから大学を除く学校に通う子どもたちなどに実施が義務づけられています。40歳から70歳まで10年に1度、歯周病の検診をおこなっている自治体もありますが、これは現在義務ではありません。こうした検診を拡大しようとしているということです。

歯科検診の受診率をみてみますと、1年以内に受けた人は2人に1人。また、40歳、50歳などが受けられる歯周病検診は20人に1人しか受けていないという現状があります。検診を拡大したい背景について厚生労働省の担当者は、「歯周病予防などをすることで他の病気の予防にもつながる」としています。

歯周病とは?

歯周病とは、細菌の感染によって歯ぐきが赤く腫れたり、歯を支える骨などが溶けて歯が抜け落ちたりする病気で、最悪の場合は歯を抜かなければならなくなります。30歳以上の成人の約80%がかかっていると言われていますが、歯周病は予防もでき治療も可能です。歯周病の原因は「歯垢(しこう・プラーク)」なので、それをためない、増やさないこと。つまり歯医者さんで定期的なメンテナンスを行うことが大切です。

歯周病のセルフチェックが日本臨床歯周病学会のホームページに掲載されています。詳しくは歯周病とは?をご覧ください。

この歯周病が、誤嚥性肺炎や糖尿病、心臓病、脳梗塞などの他の病気や、早産などにもつながる可能性が指摘されています。

なぜ歯周病で早産に?と思いますが、一般に妊娠すると歯肉炎かかりやすくなるといわれています。これには女性ホルモンが大きく関わっているといわれていて、特にエストロゲンという女性ホルモンがある特定の歯周病原細菌の増殖を促すこと、また、歯肉を形作る細胞がエストロゲンの標的となることがいわれています。(参考:日本臨床歯周病学会 歯周病が全身に及ぼす影響)妊娠中は特にプラーク(歯垢)コントロールが必要です。

“万病のもと”である歯周病からほかの病気につながるケースを予防できれば、結果的に全体の医療費を抑制できる可能性があるとしており、歯周病を発見するための簡易検査などを想定した検討が進められているところです。

本当に歯科検診が全ての世代で義務化されるのかまだわかりませんが、歯は大切なのものなので日ごろからケアをしていきましょう!

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