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オミクロン株についてわかっていること

現在オミクロン株への懸念が強まっていますが、これまでにわかっていることを整理しておきましょう。

オミクロン株の感染力は?

上のグラフは南アフリカ共和国で占める変異株の割合です。

これまで主流だったのは赤で示されているデルタ株でしたが、そこに青のオミクロン株の割合が一気に増え、急速に置き換わっていることがわかります。

南アフリカ保健省によりますと、「このウイルスは感染力が強く、患者数が急増している」といいます。WHOはオミクロン株によって「世界中でさらに感染が広がる可能性が高い」との見方を示しています。

さらに、他の変異株と比較して「再感染」のリスクが高まることが示唆されているとも指摘しています。

重症化について

重症化しやすいかについて、現地の南アフリカの医師は患者の症状について「今のところ軽症」と述べています。NHKの取材に応じた医師は、オミクロン株とみられる感染者はデルタ株とみられる感染者と症状が異なり、呼吸困難に陥っていない、などと証言しています。(参考:NHKニュース オミクロン株 南ア医師“デルタ株と症状異なり 呼吸困難ない”)

日本の国立感染症研究所によりと、現在重症化しやすいかどうかについては十分な情報がまだない、ということです。

ワクチンの効果は?

気になるのはワクチンが効くのかどうかですが、医師でワクチン分科会のメンバーでもある中野教授によると、「オミクロン株はヒトの細胞にくっつく突起=スパイクタンパク質にこれまでで最も多い約30か所もの変異があるため、ワクチンの効きが悪くなる変異が含まれている可能性がある」としています。

アメリカのファウチ主席医療顧問も「ワクチンによる抗体の効果が及ばない可能性がある」と発言しています。一方で、重症化については「ある程度防げる可能性が高い」とバイデン大統領に伝え、追加接種の必要性を改めて強調しました。

オミクロン株に対応できるワクチンについては、ファイザー社もモデルナ社も新たなワクチンが必要であれば、それぞれ100日以内や来年の早い時期に出荷できる見通しを示しています。

オミクロン株についてまだまだわかっていないことが多いので、水際対策が重要になってきます。

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