水難事故にご注意
お子さんたちは夏休みに突入する時期ですね!暑くなると増えるのが水難事故です。毎年川や海での水難事故が後を絶ちません。水難事故の原因を知っておきましょう。
水難事故の原因で多いのは「飛び込み」
水難事故で多いのは「飛び込み」だといいます。過去あった事故の例では、友人らと滝つぼで飛び込みをしていた高校生が溺れた、堤防から飛び込みをして遊んでいた男性が溺れた、などがありました。飛び込んだあと浮かび上がってこない、というのは本当に恐怖です。飛び込みによって起こる危険についてしっかりと知り、お子様や大切な人に伝えましょう。
プールでおこなわれた飛び込みの実験では、1メートルくらいの高さでも、飛び込み方によってはものすごく深く潜ってしまうということです。そして、飛び込んだ際の息のため方で沈み方が変わるそうです。NHKニュースのWEBリポート(水難事故 原因は?「飛び込み」に潜む危険 沈み込んだ先の“魔の時間”に何が・・・ 水中検証で迫る)こちらに動画つきで解説がのっています。ぜひ参考にご覧ください。
大きく息を吸い込んだ状態で1メートルの高さから飛び込むと、浮き上がるまで5秒でした。大きな声を出しながら飛び込むと、より深くまで潜ってしまい、深さ3.8メートルのプールの底に足が着き、飛び込んだあと顔が水面に出るまで13秒かかっていました。
声を出すことで肺の空気が失われて体が沈みやすくなってしまうそうです。川や海など底が5メートル、10メートルと深くなるとさらに深く沈んでしまいます。飛び込んだ際や、溺れている人を助けるために海や川に入った際、パニックになればなるほど声をだしてしまうかもしれません。しかしそれは危険な行為なので声を出さないこと、肺に空気をためることが事故を防ぐことに繋がります。そもそも海や川には飛び込まないことです。
浅くみえても絶対に飛び込まない
水が透明で、向こうまで見えると一見浅く見えてしまい、飛び込みたくなるかもしれません。実際、屈折率の関係で遠くほど浅いと錯覚してしまうそうです。しかし、実際はもっと深いのです。「このくらいなら大丈夫だろう」という油断が水難事故に繋がるので、飛び込みの危険性を知っておきましょう。
溺れてしまったときは
NHKニュースwebリポート(水難事故 “溺れた時” “助けに行く時”何が起きる?どうすれば?)にわかりやすく解説されていました。
海や川で実際に溺れてしまったら・・・きっと「助けて!」と周りに聞こえるように大声をだしてしまいます。しかしこの行為は大変危険です。
上の画像の①では「助けて!」と声を出しながら、両手を上げてまわりに知らせようとしています。②では声を出したのとほぼ同時に、1mほど沈み込んでしまいました。③ではいきなり水中に引き込まれています。
声を出すことで肺の空気が抜けて浮力を失い、手を水面から上げることで腕の浮力を失ったことで上の画像のように沈んでしまったそうです。このように溺れるまでは一瞬です。
溺れてしまったときはとにかく「浮いて待つこと」が重要です。NHKの【動画】溺れそうになった時どうする?命を守るために知ってほしいこともご連絡ください。
水難事故では、救助のために水に入った人が溺れて亡くなってしまうというケースも多いです。もし自分の子どもが、大切な人が溺れているのをみたら、とっさに体が動いてしまうという心情は誰にもあるでしょう。しかし、特別な訓練を受けた人でないと、何の準備もなく水面で浮いている人を助けることはほぼ不可能なんだそうです。このことを知り、溺れたときにするべきことを心得ておきましょう。
浮いて待つコツは、①体の力を抜く②靴は浮力になるので脱がない③肺にはなるべく空気を入れる、です。
息を吸うと体が徐々に浮き、息をはくと少しずつ体が沈みます。なるべく肺が膨らんでいる状態を長くするため、「息をはいて吸う」をすばやくおこない、肺がしぼんでいる時間を短くすることが大事だということです。
あくまで「空気を吐く→吸う」を素早くしっかり行うだけで、体が浮き気味になり、あとは呼吸に集中するだけで、いつまでも浮いていられるということです。
夏休みがスタートし、海や川に遊びに行く予定のある方は、必ず危険性も頭に入れて楽しみましょう!
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