二人に一人がかかるとされるがんですが、がんになる原因として、男性のがんの43.4％、女性のがんの25.3＆が生活習慣や感染が原因と言われています。生活習慣に気を付けることは、「がん予防」に有効だと言えます。ただし、すべてのがんが生活習慣によるものではないため、「がん検診」が重要なんです。

がんで苦しまないために、今できること。それは生活習慣の見直し・改善による「がん予防」と、早期発見と適切な治療を受けるための「がん検診」の2つです！！

生活習慣の改善で「がん予防」

がんの発生原因として、さまざまな生活習慣が影響を及ぼしていることが近年の研究によりわかっています。喫煙、飲酒、運動不足、肥満や痩せ、野菜や果実不足、塩分の過剰摂取などの生活習慣ががんのリスク因子となるのです。

特にたばこは、肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、乳がんなど原因になることが明らかになっています。喫煙者が何らかのがんになるリスクは非喫煙者の 1.6 倍（男性）と 1.5 倍（女性）という結果だそうです。禁煙をすることは、がん予防にとって何よりも大切です！

１日に日本酒換算で３合以上の飲酒習慣がある男性は、ときどき飲む方と比べて、全てのがんリスクが 1.6 倍、脳卒中のリスクも 1.6倍に高くなることが明らかになっています。女性では乳がんリスクが 1.8 倍になることも明らかに。女性の方が体質的に男性よりも飲酒の影響を受けやすいので、より少ない量でリスクが上がり始めると言われます。

がん予防には飲酒しないことがベスト。しかし、好きな飲酒を辞めてストレスが溜まると逆に心の健康に良くないので、普段の飲酒量を把握し、飲み過ぎの場合は控えるようにしていきましょう！

「食塩や塩辛い食品のとりすぎ」「野菜や果物をとらない」「熱すぎる飲み物や食べ物をとること」が、がんの原因になることがわかっています。塩分カットのものを選ぶ、野菜や果物を多く摂るようにする、熱い食べ物や飲み物は冷ましてから食べるように心掛けて、がんリスクを減らしましょう！

仕事や運動などで身体活動量が多い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなり、心疾患リスクも低くなると報告されています。日常的に身体を動かすことが少ない方は、無理のない範囲で毎日継続できる運動を始めてみましょう！

がん検診をうけましょう

生活習慣に気を付けることで、がんリスクは減らすことができますが、すべてのがんを防ぎきることはできません。がん検診を受けることで、がんの早期発見、早期治療ができる可能性があります。また、がん以外の病気もみつけることができるため、適切な治療に結び付けやすくなります。

がん検診は、多くの自治体で補助金が出ます。ぜひお住まいの地域の自治体+がん検診で検索し、受診するようにしましょう！

※がん検診で100％すべてのがんが見つかるわけではありません。（日本対がん協会　がん検診のメリット・デメリット）

参考：厚生労働省　がん予防