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建設業の三大災害

2023年9月19日、JR東京駅八重洲口近くのビルの建設工事現場で、クレーンでつり上げられていた鉄骨5本が落下し、作業員5人が巻き込まれ、このうち2人が死亡するという痛ましい事故が起こりました。以下にNHKニュース(東京 八重洲 建設現場で鉄骨落下 2人死亡 事故が起きた状況は)より引用いたします。

鉄骨は長さ30m ほかの鉄骨と固定する作業中に落下か
警視庁によりますと、事故があった地上51階建ての複合商業施設の建設現場は、4階部分から7階部分はまだ床がない状態で、事故に巻き込まれた5人は7階部分で、はりにあたる鉄骨を設置する作業をしていたということです。

NHKニュースより

この鉄骨は長さ30メートル、重さ15トンほどで、現場の作業員の話からクレーンでつるした状態の鉄骨の上に5人が乗って、ほかの鉄骨と固定する作業をしていたとみられるということです。ところが、何らかの理由で突然、鉄骨が落下し、5人もいっしょに3階部分まで転落したとみられるということです。

また、隣にあった別のはりも一緒に落下したとみられ、3階部分には折れた鉄骨が複数、散らばっていたということです。死亡した2人の作業員は鉄骨の下敷きの状態で見つかり、5人の中には鉄骨と体が安全帯でつながった状態で倒れている作業員もいたということです。

施工しているJT(共同企業体)の代表企業大林組は以下のように説明しています。

・タワークレーンで吊っていた長さ18m、重さ約7トンの小梁(こばり)1本が、ボルトで仮設置した直後に何らかの原因で落下。
・その際、先に設置が完了していた7階の小梁2本と、2本の鉄骨を継いだ大梁(おおばり)1本も崩落。
・大梁の継ぎ手部分を支えていた支保工(しほこう)も鉄骨と共に崩れた。

支保工とは、 坑道やトンネルなどの工事で、掘削してから覆工するまで土圧を支持しておくための仮構造物のことです。今回の事故の事実関係はまだ明らかになっていませんが、支保工の強度不足を疑う声が業界の内部からあがっているといいます。

厚生労働省も、仮設機材に問題があった可能性があると認識しているようです。
厚生労働省は事故発生から9日後の9月28日、日本建設業連合会や全国建設業協会などの建設関連の5団体の会長に対し、建築工事における鉄骨の建て方について、労働災害防止対策を徹底するよう注意喚起をしました。

建設業の三大災害

建設現場で最も多い三大災害を知り、安全教育を徹底しましょう。

墜落・転落災害

仮設足場などの高所作業時の転落、足場の隙間の開口などからの転落が挙げられます。
原因として考えられるのは、開口部の養生(囲い設置)不足、安全帯の不使用、足場幅の不足、急ぎの作業などがあります。
いちいち囲いを付けなくてもいいや・・・慣れてるし安全帯はいらんわ!など。非常に危険です。

建設機械・クレーン等災害

ゼネコン大手でも起こってしまうのは、建設機械による災害です。
作業中の重機の横を通ったら急に旋回した重機と接触しケガをした、玉掛け中にワイヤに手が挟まり巻き込まれたなどが挙げられます。
原因は、重機の死角だった、誘導員不足、重機のオペレーターとの意思疎通不足などがあると考えられます。
重機の近くを通る際はオペレーターに合図し、必ず止めさせてから通らなければなりません。
玉掛けについては、作業を急いだため手が引っかかったままでワイヤを巻いてしまったというのが多く、相互の意思疎通が原因です。
コミニュケーションをはかることで、自分や相手も安全が確保されると考えましょう。

崩壊・倒壊災害

足場が崩壊する、倒壊して人に当たってしまう等の災害が挙げられます。
原因としては、立てかけて保管してはいけないものを立てかけた、不安定な場所に物を置いた、手抜き、近道作業が考えられます。
足場板など危険なものは立てかけない。立てかけざる得ないものは、3点支持で倒れないようにしましょう。

今回の災害例はほんの一部です。

安全にはお金がかかります!ですが安全は何にも代えがたいものです!
来週からもご安全に!

作業員のリーダーのイラスト(男性)

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