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使われなくなったバス停を施設に寄贈

愛知県豊橋市にある豊鉄バスが、地元のグループホームに使われなくなったバス停を寄贈したとニュースで取り上げられていました。

施設では入所している認知症の人が外に出て行方が分からなくなるのを防止するため、「バスがこないバス停」と名付けて活用するといいます。認知症の人が「自宅に帰りたい」と外に出ようとする際に、「いったんこのバス停で待ってみましょう」と促し、気持ちを落ち着かせる効果も期待できるとしています。

豊鉄バス株式会社ホームページより

寄贈された使われなくなったバス停は、停留所の名前が消されていて、今後は施設の名前を書き入れて利用されるそうです。グループホームの施設長は「ご本人がその時に納得するほうが大事なので、優しいうそという形で活用できれば」と話しています。

2016年ドイツの施設でも

2016年の記事ですが、ドイツの老人介護施設で認知症の人の徘徊を防ぐために、ニセモノのバス停を設置したというものがありました。(TABIZINE『優しい嘘。ドイツの老人ホームが用意したニセモノのバス停』)

ドイツ特有の黄色と緑のバス停看板を置いただけのものですが、認知症の人は印象的な色のバス停は覚えていて、家に帰ろうとしたとき偽バス停の前に腰をおろして待つといいます。そして施設のスタッフはタイミングを見計らって、「バスは遅れているみたいですから中でコーヒーでもいかがですか」と声をかけ、声に応じて施設の中に戻るということです。

TABIZINE

偽バス停で待っているうちに、なぜそこに座っているか忘れてしまうということもあるそうです。悲しいことですが、この優しいうそで徘徊し行方が分からなくなることを防ぐことができるのは良い対策だと思います。

豊鉄バス株式会社 市内グループホームに「バスの来ないバス停」を寄贈しました
NHKニュース バス停を施設に寄贈 認知症の人に“優しいうそ”で活用 愛知

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