加湿器肺炎にご注意
12月にはいり一気に寒くなりましたね。暖房をつけると部屋は暖かくなりますが、乾燥しがちになるので加湿器を使われている方も多いと思います。しかし、加湿器は正しく使わないと「加湿器肺炎」を引き起こしてしまうことがあります。
加湿器肺炎とは
加湿器肺炎とは、加湿器のタンクの中に繁殖した真菌(カビ)や細菌などの微生物が、エアロゾル(空気中に漂う微細な粒子)によって部屋に噴出され、それを吸い込むことで起こる肺炎のことです。加湿器肺炎は新型コロナが流行してから患者が増加しているといいます。理由として、湿度が高いほど飛沫の飛散を抑える効果があるとされ、感染予防対策としても使用されるようになったことがあげられます。
症状は発熱、咳、息苦しさなどで、通常の肺炎と同じのため見分けが難しいそうです。重症の場合には呼吸状態が悪化し、入院が必要になるケースもあります。
加湿器肺炎は過敏性肺臓炎というアレルギー性肺炎の一種なので、通常の肺炎の薬である抗菌薬(抗生物質)では効果がありません。治療は軽症であれば加湿器の使用をやめると症状が自然に改善されますが、重症であればステロイドでアレルギー反応をおさえる場合があるということです。
加湿器肺炎を防ぐために
加湿器を清潔に保つことが最も重要です。加湿器の水の交換は定期的にしましょう。おすすめなのは毎日の水の交換と合わせて水洗いをすること。また、定期的に吸気口のほこりを吸い取ったり、フィルターを洗うなど、機器全体を清潔に保つようにしましょう。
加湿器には「水道水」を入れましょう。汚れた水、ミネラルウォーター、井戸水、浄水器の水などを入れると、水垢の原因となり、細菌が発生し菌をまき散らすことになります。使いまわした水など汚れた水を使うと、汚れた水にひそむレジオネラや非結核性抗酸菌などの菌が混ざり、レジオネラ肺炎などを引き起こす場合があるので、加湿器には水道水の使用が推奨されています。
雑菌をおさえやすい加湿器
加湿器にはスチーム式(加熱式)、超音波式、気化式という種類があります。スチーム式は水を沸かすことで雑菌をおさえ、気化式はフィルターを使って雑菌をおさえますが、超音波式はタンクの水をそのまま放出しているので、水に雑菌が含まれていれば放出されてしまいます。
超音波式の加湿器はスチーム式と比べると値段が安く、デザイン性の高いものが多いので、女性などに人気だということです。
こちらは超音波式の加湿器を調べたものです。値段は2000円代のものがランキング上位をしめていました。
こちらはスチーム式の加湿器で、値段は5000円以上のものがほとんどでした。
手が出しやすい超音波式の加湿器は、よりお手入れに注意が必要です。乾燥対策として加湿器を正しく使用し、コロナやインフルエンザにかからないよう健康に留意して、寒い冬を乗り越えましょう!
NHK解説 コロナで需要急増 加湿器の事故、加湿器肺炎に注意
Panasonic 面倒でもお手入れをサボるのはNG! 加湿器に菌を繁殖させないためには
ヤフーニュース コロナ禍で増えた「加湿器肺」 加湿器の水を何日放置すると危ない?
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