“水道管の老朽化”が今、全国で拡大しているそうです。先月の3月12日、茨城県大洗町で水道管から漏水が確認され、復旧工事のためなんと全域で断水や水が濁るなどの影響が出たということです。数件だけでなく町内全域で断水や水の濁りが発生しました。

茨城県大洗町全域の断水、水の濁りの原因は“老朽化”による水道管の破損で、50年以上前に埋めた「石綿セメント管」と呼ばれる古いタイプの水道管に亀裂が入ったということです。全国的に水道管の老朽化が進み、いつでもどこでも安全な水が出ることが当たり前でなくなってきています。

NHKの全国 水道危機マップで確認してみましょう！

NHKが水道統計データから、全国の上水道事業の現状を可視化するマップを作成しており、お住まいの町の水道料金や、老朽化率、耐震化率が比較・確認できます。NHK全国 水道危機マップへはこちらから飛べます。老朽化率では法定耐用年数(40年)超の管路の割合が確認でき、耐震化率では耐震適合性のある基幹管路の割合が確認できます。

大阪府の水道管老朽化率

一番濃い赤が法定耐用年数40年以上ですが、大阪市内が一番濃い赤になっていることがわかります。私たちの町大東市をみてみると2番目に濃い赤の30年以上40年未満です。大阪府全域をみてみると濃い赤が目立つので、老朽化が進んでいることがはっきりわかりますね。

大阪府の水道管耐震化率

国の耐震化率目標値が60％のところ、大阪市内では60％以上の青色になっています。大東市は30％以上60％未満で、お隣の四條畷市では60％以上になっています。赤の30％未満のところが数ヶ所ありますが、大阪府では耐震化について進められていることがわかります。

ちなみに水道料金も比較ができるようになっています。

このように全国の水道管の状況や水道料金を比較することで、「水道料金は安いけど老朽化が進んでいる」「耐震化率が低いから地震が起こった時のために水の備蓄を増やそう」など危機管理に役立ちます。ぜひご家庭や職場などの防災にお役立てください！

参考：NHKニュース　“ある日 突然、水が出ない”全国危機マップで見る水道リスク
NHK全国水道危機マップ